短い夏の風景

それでなくても短い高原の夏。

長梅雨で、さらに短くなってしまったので急いで楽しまないと!

そんな折、入笠山が今、花や蝶々が盛りでまさに天国のようだよと知り合いが教えてくれたので出かけてみることに。

ゴンドラで一気にあがって、恋人の聖地の鐘のあたりまで歩くと、本当に天国のようだった。

 

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この後、子供と一緒に入笠山の頂上まで歩いた。

その間、ハプニングというか・・・花畑と呼ばれるところを歩いている時。

 

道を一生懸命横切る蝶の幼虫がいた。しばらく見守っていると、前から急ぎ足のおじさんが。

地面をじっと見ている私たちの存在も目に入らなかったのか・・・まさかと思ったのもつかの間、まんまと幼虫を踏みつけ、その後子供は絶叫して、大泣き。

・・・・・

こんなことになるのなら、端っこに追いやってあげればよかった!!

綺麗なものだけに目がいってしまうのが大人だろうか。蝶や花が多いところには、当然このような虫もいるのだ。自分への反省も含め、このような場所では特に足元にも注意を払ってあげないとな、と思った。

 

(子供には蟻を踏まないようにと言っているくせに家に蟻が大発生した時はやっつけているけど・・・人間の理屈は矛盾だらけですね)

阿弥陀聖水をもとめて

長い梅雨があけた8月最初のある日、、、ふと思い立って前から気になっていた

阿弥陀聖水めざして、自宅からトレッキングしてみることにした。

阿弥陀聖水とは(リンクお借りします):

www.naganokenyaku.or.jp

 

砂利道で単調なコースにやや退屈しながらも、夏の花に留まる蝶に励まされ、歩くこと約1時間半。

 

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ついに、見つけた。

 

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なんと、すがすがしい!一気に疲れが飛んだ。

湧き水はまろやかな味で、夫と乾杯をした。

周囲をよく見ると、近くの木に阿弥陀様の像もあり。ここが、本当に聖なる場所なのだと感じた。

 

湧き水を水筒に汲んで帰り翌日はそのお水でコーヒーを入れたら、美味しく感じた。

オープンガーデン

去年オープンガーデンを見学に行き、感銘を受けた近所のあるペンション。

その時はちょうどオーナーの方とお話しすることができ、花の名前を聞いてる

うちにたくさんの抜き苗をいただいてしまった。それらは現在元気に育っている。

今年はコロナの影響でオープンガーデンの看板はないかな、と思いつつも行ってみた・・・。

 

看板は去年と同じ通りあったのだが、ペンションの営業はどうやらおやすみのよう。

ちょっとだけ見学をさせてもらうことに。

 

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オープンガーデンの入り口

風にそよぐ少し赤みがかった穂がきれいなのは、ホルジュームというイネ科の植物かな。

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風にそよぐフォルジューム

青い椅子とクレマチス

 

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クレマチスと青い椅子

去年、これ素敵だな、と思った鉄平石の立ち上がり花壇。これも全部手作りとかって話していたっけ。

 

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鉄平石のレイズドベッド

そう言えば、愛読書のガーデニングの本で庭づくりのコツとして、「最初からよくばって庭全体を作ろうとせず、まずは小さなシーンを作ることから始めて、素敵なシーンをつなげていくといつの間にか見ごたえのある庭が出来上がる」と書かれていたなあ。

また、「構造物や印象的なものなどフォーカルポイントを設ける」「フォーカルポイントへと視線を導く小道を造る」「シンボルツリーなどの樹木を植える」「シーンの印象を高める壁面を造る」この4つが揃うと良いのだそう。なるほどこのガーデンはこれらの要素が充実しているなあ。

 

梅雨に入る直前、ちょっとだけでも素敵なお庭を見ることができてよかった。

 

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自宅に戻りうちの庭を目にして、まだまだうちは地味だな〜と思ってしまった。

 でも、花壇が充実してきたらそこをのんびり眺めていたいと思うようになり、ちょうどよい木陰があったので「あっここにはベンチを置いたらいいんじゃない?」と空気椅子で座った視線の先に「あっ、ではあっちにはアーチをおいて何かを絡ませたら素敵なのでは?」と妄想の計画がどんどん広がってきている。

 じっくり時間をかけて、素敵なシーンをこれからたくさん増やしていきたい。

 

本当の美しさは一生かけて見つけるもの

長野に来て一番やりたかったこと、それがお庭づくり。

ここ数年気になっているのがオランダのPiet Oudolfさんというガーデナーで、いつかこの方が手がけた場所を

一つでも見に行けたらと思っている。↓

oudolf.com

 

綿密に作り込んでいるはずなのにとても自然、花が枯れたあとも美しい。

去年、引っ越して来て初の春は、土だけの庭の空白を早く埋めたくて仕方なく、この方のガーデンでよく使われているすすきのような植物を中心に、使われている植物をネットで調べては購入を繰り返していた。

このPietさんを追ったドキュメンタリー映画が去年の秋、北杜市の素敵なカフェ、Deco Botanicalで上映されることになり、ちょっとしてから申し込みをしたらすごい反響だったようで、ギリギリで予約ができた。

 

www.youtube.com

 

4 seasonsではなく5 seasonsというところが面白く、秋枯れたガーデンの花がどう一年を

通して変わっていくか、そしてまた秋が巡って来て・・、という世界中で彼の手がけたガーデンが印象的に描かれる。

 

上の動画にも出てくるが、映画の中で心に残る言葉が、

「本当の美しさは一生かけて見つけるもの、一見美しいと思わなかったものの中にも

「美」を発見できることもあるんだ」である。

この言葉があるからこそ、秋から始まる一年を描いているのかもしれない。

 

さて、自分の今年の春は、家で過ごす時間も増え、家の周りの木々や花々にもよく目が行くようになり、「あれ、この木に花が咲いてたんだ」という発見が多かったり、ついご近所さんの花が気になって声をかけたら、たくさんの抜き苗をもらったり、そのような意味での美の発見や交流ができたことはうれしかった。

(また去年は意識しなかったのだが、庭にたくさんのカエルがいることに気づき、毎朝子供がカエル獲りに夢中 ^ - ^)

 

去年の春植えた宿根草の植物たち、初春のころは本当にまた出てくるかなと日々気になっていたが、大抵のものが元気に出て来てくれ、この頃では去年より随分存在感の出たものも増え、これからの季節がとても楽しみである。

 

日に日に紫色に色づいてきたキャットミント

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walking at sunset

目には見えないものでおびやかされている。
でも、また別の、目にはみえないもので、
きっとみんなの心は繋がっていて、励まされている。
 
きっと雲のように、空のように、繋がって向こうの誰か
にも届いていく。
 

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スーパームーン

先日、スーパームーンが見えるというので夕方出かけて写真を撮ったのだが、

早とちりで、撮った日はまだ満月の日ではなかったことにあとで気づいた。

でもとにかく綺麗な金星と月が見えたので。

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心が温まった瞬間

茅野市姉妹都市であるコロラド州のロングモントとの交流行事で、両都市の高校生

によるジョイントコンサートが、もともとこの3月に開かれる予定だった。

 

コンサートに参加するアメリカの学生のホームステイのホストファミリーとして、

我が家も協力することにし、半年ぐらい前から計画していた。

 

海外の学生のホストファミリーになるのは今回は初めて。数日の滞在ではあるが、

10代の子を迎えるということでドキドキしながらも、事前にメールで次第に

打ち解け、「もうすぐだね、会えるのが楽しみだね」とお互い話し、来日まで

あと一ヶ月と迫った時・・・。

 

コロナウィルスの問題が起きた。

そしてありとあらゆるイベントが徐々に自粛となる中、このコンサートは

どうなるかと不安に思っていたが、やはりキャンセルになりアメリカからの

学生の来日もなくなってしまった。

 

毎日感染者がどこでどれだけ増えた、という一方的な報道だけで、そのうち

回復した人は一体どれぐらいいるのかということは全くわからず、不安で殺伐

とした日々が続いている中・・。

ある日、ホームステイ予定だった子から、こんなメールが来た。

 

Hello,

I just wanted to thank you for offering to be my host family for the 2020 LIFE band trip.  We are all very disappointed that we will not be able to participate in this experience, but we understand the importance of cancelling at this time.  I hope you and your family are doing well.  I have made a special gift for your family, and I would still like for you to have it.  If you feel comfortable, could you please send me your mailing address so I can send it to you?  I hope you will be my host family when we reschedule this trip.

Thanks,

 

(今回のイベントのホームステイのホストファミリーとして自分の受け入れをしてくれてありがとうございます。

このイベントが中止になってしまい本当に残念です。でも今回中止にならざるをえない状況も分かっています。

Chamoyanさんそしてご家族の皆は元気ですか。

 

来日時渡そうと自分で用意していたプレゼントがあるので、送るのでよければ住所を教えてください。

もしこの来日旅行がまた開催されることになったら、また自分のホストファミリーとなってくれたら嬉しいです。)

 

その文章を読んだ瞬間、涙が出た。

当初、最近の10代の子なんて、ましてアメリカの子となると本当に理解しあえるのか未知だった私たち夫婦・・。

このような私たちに気遣いの言葉を送ってくれたことに感動した。

 

理解なんてできないだろうとちょっとでも偏見を抱いていたのは私たちではないだろうか。

そしてそもそも果たして自分が10代の時にそんな気遣いができただろうか。

 

さらに嬉しいことに、その直後、主催側から「今年は中止となったけれど、来年は開催しようという話が出ています。」

という連絡がきた。

 

来年はぜひ開催になりますように。