八ヶ岳 小さな絵本美術館
8月に入りお盆やすみも近くなりソワソワしてきたある日、八ヶ岳 小さな絵本美術館に行ってきました。
前からあるのは知っていたのですが、12月から4月までは閉館となってしまっており、入館は今回が初めて。
林の中の敷地に降り立つと、緑が美しい、そして8月だというのに涼しい・・。
美術館はどこだろう。
ここかな?
ネズミさん・・・?
はい、観に行ったのは、トーベン・クールマンさんというドイツの絵本作家さんの展覧会です。
先日行ったサーカス展の会場の茅野市民館に置いてあったチラシをたまたま手に取り知ったのですが、この絵に興味をそそられました。
そして、この作家さんの絵本はどこかで目にしたこともあったので、さっそく行ってみることにしました。
この絵本作家さんですが、こちらにも紹介されている通りですが、
「リンドバーグ:空飛ぶネズミの大冒険」「アームストロング:宙飛ぶネズミの大冒険」に続き、今年「エジソン」を出版し、今世界で注目されている方だそうです。
そして、この美術館では、この「エジソン」の原画全てと、他の絵本の原画いくつかが展示されていました。
絵のタッチ、緻密だけれど、ノスタルジックな世界観。その中でネズミで偉大な冒険を繰り広げるのです。子供だけではなく大人の冒険心をもくすぐる絵がたくさんありました。何度も何度も描きなおし表現方法を模索した様子などが展示されていたデッサンから伝わり、しばらく見入ってしまいました。
そんなわけで年配の作家さんを想像したのですが、まだ大変若い方でした。展示されていたポートレートの笑顔が素敵でした。
デビュー作の「リンドバーク」はもともと大学の卒業制作で手がけたもので、それが一気に世界30言語に翻訳されたとのことです。
クールマンさんの展示は、9月23日までです。
また、この絵本美術館の主催者、さとうわきこさんの「ちいさいねずみ」展も観てきました。
月がチーズだと思い込み、なんとか月にかじりつきたくてしょうがないねずみが、月をおいかける姿がなんとも愛おしいです。これも素敵で、子供に読ませたい絵本でした。
美術館にはティールームもあり、館内にある小さなミュージアムショップで買った絵本などを持って、ゆったりとした時間を過ごせそうです。
こちらの八ヶ岳の美術館ですが、八ヶ岳のほうは分館で、岡谷のほうが本館です。
そちらにもぜひいつか行ってみたいです。