素敵なキャビンたち
早いもので、長野に移住してから一年過ぎてしまいました。
移住する前は、田舎暮らしは「のんびり」だと思っていたのですが、田舎暮らしにも
子育てという言葉にも「のんびり」という形容詞はあてはまらないのだと悟りました。
とはいえ、一年で一番のんびりできる季節、それがこの冬です。なぜなら家庭菜園も、ガーデニングもお休みだからです。
今年は、薪ストーブの火をもっと眺めていたい!ということでロッキングチェアを手に入れたので、最高に冬を楽しんでいます。寒い地方に引っ越す前に「束の間の夏の楽しさ」だけではなくいかに長い冬を楽しむか、ということをよく考えておいてよかったなと思います。
さて、長野に来てから思いがけず建築の世界にどっぷりと浸かってしまった私ですが、最近このような、世界のキャビンを紹介した写真集に囲まれています。
中にはこれはキャビン?というようなゴージャスなものから、「大草原の小さな家」を彷彿とさせるものまでたくさんのキャビンが紹介されています。
以下の二つは特に気に入ったもの。
おもしろいアイディアも。
双子の子供が一緒に登れるよう作られた階段
お風呂の上にベッドがおりてくる
じっくりと眺めていたくなる本の数々です。
このような本に取り上げられた家々をみていると、つくづく家そのものというより
家の中から見える素晴らしい景色があってこそ風格ある家なんだと思いました。
とはいえ、存在感のありすぎる花瓶は、花を綺麗に引き立てることができずオブジェになってしまうように、家と風景との調和も大切だと思います。
景色に馴染み、景色を楽しむことのできる家、というかキャビン。
星空も楽しめられるような。
いつか欲しいです。
季節は変わり、、
もう秋になってしまいました。
そば畑で撮った一枚ですが、この写真を撮ってからもしばらく時間があいてしまいました。
通勤道でみる田んぼのお米たちも、この数週間で刈り取られたところが多くなりました。
子供が保育園の畑に春に植えたサツマイモも、立派な形になって、お土産に
もらって帰りました。
ついでに茎ももらってきたのですが、サツマイモの茎を食べたのは初めてです。
きんぴらのようにして食べました。
今週あたり、うちの畑に植えたサツマイモも収穫するかな・・・。
八ヶ岳 小さな絵本美術館
8月に入りお盆やすみも近くなりソワソワしてきたある日、八ヶ岳 小さな絵本美術館に行ってきました。
前からあるのは知っていたのですが、12月から4月までは閉館となってしまっており、入館は今回が初めて。
林の中の敷地に降り立つと、緑が美しい、そして8月だというのに涼しい・・。
美術館はどこだろう。
ここかな?
ネズミさん・・・?
はい、観に行ったのは、トーベン・クールマンさんというドイツの絵本作家さんの展覧会です。
先日行ったサーカス展の会場の茅野市民館に置いてあったチラシをたまたま手に取り知ったのですが、この絵に興味をそそられました。
そして、この作家さんの絵本はどこかで目にしたこともあったので、さっそく行ってみることにしました。
この絵本作家さんですが、こちらにも紹介されている通りですが、
「リンドバーグ:空飛ぶネズミの大冒険」「アームストロング:宙飛ぶネズミの大冒険」に続き、今年「エジソン」を出版し、今世界で注目されている方だそうです。
そして、この美術館では、この「エジソン」の原画全てと、他の絵本の原画いくつかが展示されていました。
絵のタッチ、緻密だけれど、ノスタルジックな世界観。その中でネズミで偉大な冒険を繰り広げるのです。子供だけではなく大人の冒険心をもくすぐる絵がたくさんありました。何度も何度も描きなおし表現方法を模索した様子などが展示されていたデッサンから伝わり、しばらく見入ってしまいました。
そんなわけで年配の作家さんを想像したのですが、まだ大変若い方でした。展示されていたポートレートの笑顔が素敵でした。
デビュー作の「リンドバーク」はもともと大学の卒業制作で手がけたもので、それが一気に世界30言語に翻訳されたとのことです。
クールマンさんの展示は、9月23日までです。
また、この絵本美術館の主催者、さとうわきこさんの「ちいさいねずみ」展も観てきました。
月がチーズだと思い込み、なんとか月にかじりつきたくてしょうがないねずみが、月をおいかける姿がなんとも愛おしいです。これも素敵で、子供に読ませたい絵本でした。
美術館にはティールームもあり、館内にある小さなミュージアムショップで買った絵本などを持って、ゆったりとした時間を過ごせそうです。
こちらの八ヶ岳の美術館ですが、八ヶ岳のほうは分館で、岡谷のほうが本館です。
そちらにもぜひいつか行ってみたいです。
仕事のこと
現在の勤務先の建築事務所での仕事について触れようと思う。
会社では、大きく言って、木造ガレージの設計・建築と、ユーロ物置という物置をオーストラリアから仕入れて、日本で販売を行なっている。
建築物を建てるためにはあらかじめ「確認申請」という申請を行う必要があり、それに必要な図面や申請書を作成しなければならない。
その図面等各種資料を作るのが、私の仕事。
この私が図面・・・?!
求積図って!?三角形の面積は底辺x高さ÷2だっけ・・・?
磁北とか真北って?
・・・と、まったくの素人が会社に入ってから、まさか建築業界で格闘するはめになるとは。
習いたての頃は、満足に一つの線も描くことができなかった。
でも、一つの案件をヒイヒイ言いながら、上司や同僚に温かく支えられてなんとかこなしたあと、新たな案件の図面制作のためCADを開いたら、あら不思議。
なんかレベルアップしてる・・!と感じた。
もちろんまだまだ書けないものの方が多いのだが、この歳になって、自転車が乗れるようになった時のような爽やかさが心に浮かんだ。
そして、はじめて私が図面に描いたガレージが、先日形になったのだ!
↑・・・ぼろぼろなのは、その後に図面を作成するときに何度も見返しているため。
別荘地の森の中に佇むガレージ。
ちなみにまだ塗装が終わっていないが、今回、私のサポートなど机の上でしかなく微力なものとはいえ、そのことが一つのカタチになるのを見届ける達成感を覚えた。
完成が待ち遠しい。
いま、飛んでる?
梅雨も明け、避暑地であるわが村でもいろんな地方のナンバーの車やキャンピングカーを目にするようになった。
大人は夏休みというわけではないのだけれど、自然の中で暮らすと「毎日が夏休み」感を持てるのが素敵。(一方、あたり一面冬は冬眠状態になる・・。)
昨夜、フランスの現代サーカスを観に、茅野まで行ってきた。
平日の夕方、3歳の息子と二人、ちょっと遠出のお出かけ。
諏訪湖が遠くに見える、緑の景色の一本道を駆け抜ける間、最近買ったスペイン語と英語のバイリンガルミュージックを車で流し、二人でA、B、Cと口ずさむと、それだけで心が踊ってきた。
↓イベント情報
最近買い物ごっこも好きな息子。(ちなみにお金はお金屋さんで買える、と思っている)
チケットを持たせて「無くさないでちゃんと持っててね」というと、きちんと列に並んで、チケットを切ってもらって受け取る。さすが3歳さん!
さて、暗闇の中の丸い舞台座席に入ると、何やら自転車が真ん中に、スポットライトを浴びている。
それだけでワクワクしてきた。
この自転車をメインに、国立サーカス芸術学校で学んだというジャンとジェロームがアクロバットを繰り広げるのだが、「あれ、今宙浮いてますよね?」と何故かすごく自然。やはり、体幹のせいか?
タイトルの「いま、飛んでる?」ってそういうことだったんだ。
・・・・・
フランスのサーカスということで、さすがに美しく、詩的なアート感漂うサーカスだった!
さて、実は三歳児を連れて劇場的なところに行ってみたのは初めて。じっとしていられるか?という心配があったけど、手にトーマスのキャラクターのおもちゃを握らせて、どうにかこうにか。
始まって15分もしないうちに、「もう終わる?」「おうちに帰りたい」を繰り返す息子。大きな声で言うからヒヤヒヤしていたのだが、それでも凄い技を見るたび人一倍大きな歓声を上げていたのもうちの子だった。
そのような反応を見られるようになったのは驚きである。
特にこの長野でも、小さいうちから日本だけでなく、いろいろな国の素晴らしい人たちに直接出会える機会をたくさん与えられたらな、と願う。まさにこのイベントの説明にもある通り、「世界のトビラ」をいっぱい開けられたら、楽しいと思う。
・・・しかし、終了後「二人への手紙を書いてみよう!」という企画では頑張ってフランス語で書き出したけど、言葉が出ない・・・。
私自身は言葉の体幹がなってない!と実感した日だった。
今度はフランス語バイリンガルミュージックを探さないと!
雨があがった
通勤途中で。
昨日までの雨をどんどん吸い込んでしまっているような景色。